つみたてNISAの出口戦略、一括売りはNG?基本ルールとベストな売り時を解説します
2021.06.24
目次
「つみたてNISAは20年後、どうすればいいの?」
「課税対象になるなら、売却してしまった方がお得?」
近年、広く知られるようになった「つみたてNISA」。利用している、検討しているという人の中には、つみたてNISAの出口戦略は「どうすればベストなのか?」疑問に思うことがあるのではないでしょうか?。
しかし、非課税期間が終わるからといって、一括で売却してしまうのはおすすめしません。なぜなら、時々の価格によって含み損が出る可能性があるからです。
今回は、つみたてNISAの20年後に行うべき出口戦略について解説します。基本ルールや売り時のベストもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
つみたてNISAの基本ルールをおさらい
つみたてNISAとは、金融庁が定めた中長期での資産形成の支援を目的とした非課税制度のことを指します。購入できるのは、金融庁が厳選した優良な投資信託やETF優良商品ばかりです。
利用できる非課税期間は最長20年間(2042年まで)、年間上限40万円が投資可能。月々に換算すると約33,000円ですが、あくまで上限なので少額からでも問題ありません。
20年後に売却しない場合は、保有資産はつみたてNISAの非課税口座から、課税口座へ移されます(一般または特定口座)。
そして資産が課税口座へ移行する際、含み益は0円からのスタートになるのです。
上記に関して、800万円を積立して1,300万円になっていた場合を例にします。
本来なら利益330万円が課税対象になりますが、非課税期間であれば税金がかかりません。さらに、1,300万円が課税口座へ移される際、税金がかかる金額は0円からのスタートになります。つまり移行後の課税対象は、仮に1,500万円になったとき200万円分だけとなるのです。
非課税期間が終わるからといって、損をすることはありません。場合によっては、継続して運用する方が資産を増やせる可能性が大いにあるのです。
つみたてNISAのベストな売り時とは?
つみたてNISAのベストな売り時はいつなのでしょうか?もちろん、出口付近で十分に利益が出ているのであれば、売却して現金化するのもよいでしょう。
しかし、つみたてNISAの利用目的によって、売り時のベストは変わります。下記では、目的別の売り時を解説します。
教育資金や住宅購入目的の場合
つみたてNISAの利用目的が「教育資金や住宅購入のため」という場合には、必要な時に必要な分だけを売却しましょう。
つみたてNISAで購入できる金融商品は、投資信託やETFなので、分散して売却ができます。教育資金や住宅購入であれば、ある程度のライフプランが立てやすいので、その時々に少しずつ現金化しましょう。
また、金融商品には価格変動があるので、資金が必要な少し前に価格が上昇しているのであれば、その時に売却してしまうのもよいですね。さらに、2回以上に分けて売却すれば、リスク回避も可能になります。
老後資金用途の場合
つみたてNISAを老後資金として運用するなら、他の資産運用も合わせて検討しましょう。
具体的には、iDeCoや預金が挙げられます。iDeCoは、原則60歳まで解約が不可な非課税制度です。老後に必要な資金をどこから切り崩すのか、または運用を続けるのかも考える必要があります。
例えば、つみたてNISAでの運用成績が上々なら、そのまま置いておくのもひとつの手です。その際には、iDeCoから切り崩して資金に当てるとよいでしょう。iDeCoの資金がなくなったあと、つみたてNISAを売却するのがおすすめです。
また、つみたてNISAを売却する際には、必要な分だけを現金化して残りは運用を続けましょう。資産運用は長く続ける方が、最終的な利益は大きくなります。
しかし、老後の生活は人それぞれです。自身のライフスタイルと保有資産を照らし合わせて検討しましょう。
含み損が出た場合は積立を継続するのがベスト
含み損とは、購入したときよりも価格が下落したときのことを指します。元本割れという表現がイメージしやすいかも知れません。
つみたてNISAの出口付近で含み損が出ている場合、「損が少ないうちに売ってしまおう!」と売却してしまう人がいます。しかし、結論から言うとこの対応はNGです。
なぜなら、放っておけば価格は徐々に上がってくるからです。よく耳にする「株価の大暴落」も、10年に1度訪れると言われるほどスタンダードなもの。焦らずに保有し続けることで、含み損は徐々に緩和されます。
含み損が出ても、反対に「安く変える」と捉え、売り時が来るまで積立を継続することが大切です。
つみたてNISAは用途に合わせて分散売却しよう
つみたてNISAは、用途に合わせていつでも売却が可能なので、幅広い目的で利用できるおすすめの制度です。
しかし売り時に注意しないと、思うように利益が残せなかったり、含み益を出して損をしてしまう可能性があります。金融商品は常に価格変動がある、下がるときがあれば上がるときもあると理解し、焦らずに長期での運用を目指しましょう。
つみたてNISAは、うまく活用すれば初心者にも利用しやすい素晴らしい制度です。当記事を参考に、売り時を見定めながら豊富な資産形成を目指してくださいね。応援しています。





