米国債やドル建て債券は安全?ポートフォリオに組み込むべき理由とは
2024.04.30
目次
投資をはじめるにあたって、まず新NISAで人気のあるオール・カントリー(オルカン)やS&P500を選ぶ方は多いでしょう。しかし「オルカンやS&P500にのみ投資するのは危険」という声も聞きます。そこでおすすめなのが、米国債やドル建て債券をポートフォリオに組み込むこと。
本記事では、オルカンやS&P500だけに投資するのはなぜ危険といわれているのか、また、米国債やドル建て債券はどのような特徴をもった資産なのか解説します。
■オルカンやS&P500だけのポートフォリオは危険?

オルカンとは、世界47か国の上場株式で構成された指数に連動して値動きする投資信託です。いっぽうS&P500は、アメリカの大企業500社の株式で構成された指数に連動して動く投資信託のこと。つまり、オルカンもS&P500も「株式に投資するファンド」という共通点を持っています。
「オルカンやS&P500は人気があって初心者向け」と思われている方もいるかもしれませんが、そもそも、株式投資はハイリスクかつハイリターンであることを覚えておいてください。値上がりして大きく資産を増やせる可能性もありますが、逆に大きく値下がりして資産を失うこともあります。
例えば、1929年9月に381ドルを記録していた米ダウ工業株式30種平均株価は、直後に起こった世界恐慌によって41ドルにまで暴落。なんと、10分の1近くまで株価が下落してしまったのです。その後株価は少しずつ回復していきますが、もとに戻るまでには25年を超える年月がかかりました。
このような大暴落が起こったときに備えて、さまざまな資産に分散して投資することをおすすめします。
S&P500やオルカンは1本でさまざまな株式に分散投資できる投資信託ですが、株式のみに投資しているという点で、十分にリスクヘッジできているとは言い切れません。リスクを下げるには、値動きの異なる別の資産を組み込むのがよいでしょう。
そこで一つの選択肢となるのが、ドル建て債券です。ここからは、ドル建て債券の特徴やポートフォリオに組み込むべき理由を説明していきます。
ドル建て債券とは
ドル建て債券とは、ドルで元本の払い込みや利息・償還金の受け取りをする債券のことです。
債券ですから、発行体が破産しない限り元本は保証されており、満期になると額面金額が戻ってきます。また、債券を保有している間は、定期的に利息収入を得られます。ただし、株式と比べるとリターンは小さめ。ローリスク・ローリターンで、資産を減らさずゆっくり増やしたい方におすすめの投資先といえます。
ドル建て債券のなかで最も破綻リスクが低く安全なのは、米国が発行している米国債です。米国債は日本国債と比べて利回りが高いうえに、破綻しにくく信用度も高いといわれています。例えば、日本国債2年の利回りは0.28%ですが、米国債2年の利回りは4.98%(2024年4月29日現在)。この水準の利回りが今後も続くかは分かりませんが、少なくとも現時点では米国債利回りのほうが圧倒的に高いことがわかります。
株式よりリターンが低いといっても、元本が保証されたうえで5%近く利回りを受け取れるという点で、米国債はかなり優良な投資先といえるのではないでしょうか。
ドル建て債券をポートフォリオに組み込むべき理由

リスクを抑えて投資したい方は、オルカンやS&P500と合わせてドル建て債券もポートフォリオに組み込むことをおすすめします。その理由を3つ説明します。
理由1:株式と違った値動きをするため
債券は、理論上は株式と違った値動きをするといわれています。つまり、株価が下がると債券価格が上がる場合もあるということ。また株式も債券も下落した場合でも、基本的には株式よりも債券の方が値下がり幅が小さいことが多いです。株価暴落時に債券を保有していれば、資産が急激に減るリスクが軽減されるでしょう。
理由2:元本が保証されているため
先ほども述べたように、債券は元本が保証されている商品です。途中で債券価格は上下しますが、償還日まで持っていれば、額面金額通りの金額が戻ってきます。株価下落時に元本保証の債券を持っていると、資産を失うリスクが軽減されるでしょう。
ただし、元本が保証されているのは、発行体が破綻しなかった場合に限られます。また、満期まで保有せず途中で売却しなければならない場合も、元本通り戻ってくる保証はありません。
理由3:リターンが確定している
固定金利の債券は、購入する時点でリターンが確定しています。つまり、購入の時点でいくら利息がもらえるか見通せるということです。
定期的に決まった利息を受け取れるので、資産形成の計画が立てやすいのがメリットでしょう。
ドル建ての債券は為替リスクがあるのでは?

債券のおすすめポイントを解説してきましたが、ドル建て債券にはある大きなリスクがあります。それは「為替リスク」です。
ドル建て債券はドルで購入し、満期になるとドルで受け取りますが、円高が進むと、1ドルで交換できる円が少なくなってしまいます。
例えば、1ドル=150円のときに3000ドルのドル建て債券を額面価格で購入したとしましょう。その後円高が進み、1ドル=100円になったタイミングで債券の満期が来て、3000ドルが償還されました。これを円に直すと、45万円でドル建て債券を額面金額で購入したものの、円高が進んだ結果、30万円しか償還されなかったということになります。
このように、ドル建てでは元本が保証されていても、円に戻すと資産が大きく減ってしまうことがあります。これを為替リスクと呼びます。
為替リスクを恐れて、ドル建て債券に投資するのをためらっている方は多いのではないでしょうか。また、もしすでにドル建て債券に投資していて、満期のタイミングで円高になってしまったら、どうすればよいのでしょう。
結論としては、為替は気にせず、ドル建てでそのまま運用し続けることをおすすめします。円高の時にドルを円に戻すと損してしまうため、満期が来て償還されたドルでドル建て債券をもう一度購入して運用を続け、引き続き定期的に利息収入を受け取りましょう。もし次の満期で円安になっていたら、そこで還されたドルを円に戻すことで、為替差益を得ることができます。
まとめ:ドル建て債券について学ぶにはFinancial Free Collegeの無料勉強会がおすすめ
ドル建て債券の特徴や投資におすすめな理由、為替リスクの回避方法などを紹介してきました。これまで「オルカンやS&P500にさえ投資しておけば大丈夫」と思っていた方は、これを機会にポートフォリオを見直してみてはいかがでしょうか。
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