20代・30代と50代・60代で投資の仕方を変えたほうがいい?
2024.03.28
目次
新NISAをやっている方や始めようと考えている方は、一度は「S&P500」や「オルカン」という言葉を聞いたことがあるでしょう。どちらも人気の投資信託ですが、全ての人におすすめというわけではありません。年齢や投資の目的によって、投資の仕方や投資すべき商品は異なります。
本記事では、20代・30代と50代・60代で異なる投資運用の考え方について解説します。
人気の投資信託「S&P500」や「オルカン」の特徴は?

年代で異なる投資運用の仕方について考える前に、まず先ほど述べた「S&P500」「オルカン」について解説します。
そもそも、S&P500は米国の優良大企業500社の株式を指数化したもので、これを投資信託として運用できます。
オルカンは「オール・カントリー」の略。先進国23か国と新興国24か国の上場株式で構成されたMSCI指数に連動して動く投資信託です。
S&P500とオルカンの共通点は、どちらも株式に投資するファンド(投資信託の商品)であること。株式に投資するファンドは高いリターンを得られる可能性がありますが、その分リスクも高いのが特徴です。
元本が保証されておらず、ときには大暴落が起こることもあるため注意してください。
投資の目的によってポートフォリオを変えるのがおすすめ
S&P500もオルカンも、長期で見ると右肩上がりに伸び続けており、非常に優秀なファンドといえるでしょう。しかし、誰にとってもおすすめというわけでは決してありません。
「人気があるから」と、何も考えずS&P500やオルカンだけに投資するのではなく、どんな投資をしたいかによってポートフォリオを変えるのがおすすめです。
| どんな投資をしたいか | おすすめポートフォリオ |
| リスクをとってもいいから資産を最大限に増やしたい | 株式や株式に投資している投資信託などを中心としたポートフォリオにする |
| 今持っている資産を守りながら資産形成したい | 株式以外の商品をポートフォリオに加えリスクを軽減する |
これを踏まえて、20代・30代と50代・60代でそれぞれどのようにポートフォリオをつくるべきか紹介していきます。
20代・30代は資産を大きく増やすことを優先

先ほど述べたように、株式に投資するファンドは高いリターンを得られる可能性がありますが、その分リスクも高いです。これまで、世界恐慌やドットコムバブル、リーマンショックなどの金融危機がきっかけで、市場が大暴落したことがありました。
ただし、いつまでも暴落し続ける市場の例はこれまでにありません。暴落後、市場はゆるやかに回復し、長いスパンで見ると右肩上がりに上昇し続けています。
老後の資産をつくるために投資をしている20代や30代の方は、老後までにまだ何十年も時間があります。暴落によって一時的に資産が減少しても、元本が回復するまで待つことができるでしょう。積立投資の場合、暴落で株価が下がっても引き続き積立を続けることで、ドル・コスト平均法によって平均購入単価を抑え、資産を回復させることが期待できます。
したがって、老後のために投資を行っている20代・30代の若い方は、資産を最大限に増やすことを優先して、株式多めのポートフォリオにすることをおすすめします。投資信託だと、S&P500やオルカンを中心に投資すればよいでしょう。
50代・60代は今ある資産を守ることを考える

老後が近づいてきた50代や60代と20代・30代では、投資できる残りの期間が異なります。そのため、50代や60代の方は、投資への向き合い方を若い時期とは変える必要があるでしょう。
「いつまでも暴落し続ける市場はない」と述べましたが、暴落から回復するのには時間がかかります。例えば、1929年に起きた世界恐慌による株価の大暴落から元本が回復するまでには25年、配当を再投資して計算しても15年以上かかりました。
65歳まで投資を続け、いざ退職間近となったタイミングで、万が一このような大暴落が起きてしまったらどうなるでしょう。そこから元本が回復するまで資産を切り崩さず15年以上待ち続けるのは、なかなか現実的ではないですよね。
したがって、老後が近づいてきた50代・60代は、今持っている資産を守りながら少しずつ資産を増やすことを考えましょう。具体的には、ポートフォリオに株式以外の資産比率を増やしてリスクを軽減するのがおすすめです。
株式以外の資産には、現金や債券、不動産、コモディティ、暗号資産などがあります。投資信託だと、1本で国内外の株式や債券、不動産などにバランスよく投資できるバランスファンドもよいでしょう。
年齢や投資目的に合わせてポートフォリオを作成しましょう
年齢によって異なる投資運用の考え方を解説してきました。老後まで時間がある20代・30代はリスクを取っても資産を最大限に増やすことを優先し、50代・60代は今ある資産を失わないための選択を取ることをおすすめします。
ただし、これはあくまでも投資目的が老後の資産形成の場合です。若い方だとしても、数年後に使いたい資産であれば、リスクの高い運用は控えるべきでしょう。また、そもそも投資は余裕資金で行うことを覚えておいてください。
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