積立NISAが暴落寸前?やってはいけないこと・行うべき対策を解説します

2021.07.10

「とりあえず、つみたてNISAをやっていれば資産は増えるだろうから大丈夫」

そんな風に考えてはいませんか?つみたてNISAで購入している投資信託は株式を中心に投資している人が多いと思います。これは債券とは違って元本保証ではないので、常に元本割れリスクを抱えていることを忘れてはいけません。

2020年から2021年にかけて、金融資産はバブル期を迎えており、現在多くの人が含み益を出しているかと思います。しかし、金融マーケットは上昇しすぎた株価を戻すため、調整局面を迎えようとしているのです。

今回は、株式市場の調整がなぜ行われるのか?どのような対策を行えばよいのか?また、やってはいけない行動について解説します。

直近に起こった株価上昇の流れとは?

前述した通り、直近の株式市場はバブル状態です。下記の人気の投信銘柄も、基準価格が右肩上がりになっています。

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド

これら以外でも、ほとんどの投信銘柄が株価上昇の恩恵を受けています。

では、なぜこのような株価バブルに至ったのか?理由は、米国中央銀行である「FRB」が行った「量的緩和」と「ゼロ金利」にあります。

量的緩和とは?

量的緩和とは、FRBがアメリカ国債を爆買いすることによって、資産を市場に供給する金融緩和制度です。

つまり、国債の爆買いによってお金が市場に流れ、現金の価値が希薄化。代わりに、株やビットコインなどの資産価値が上昇するのです。

ゼロ金利の効果とは?

本来、米国の金利は、好景気の頃は2%くらいで推移していました。しかし、コロナショックが起こり、FRBは景気回復を目的として、金利を一時的に0%に引き下げています。

金利0%になると、企業は銀行からお金を借りやすくなり、経済の活性化に繋がるのです。「量的緩和」と「ゼロ金利」によって上昇した株高の恩恵を、つみたてNISAを含めた投資家が受けているという仕組みになります。

金融マーケットの調整局面を迎える準備

FBRの議長であるパウエル氏は、「景気や物価、株価が回復している」という考えから、インフレ防止のために緩和政策の解除を検討しています。この、量的緩和の縮小をテーパリングと呼びます。

しかし、テーパリングを突如行うことは、投資家の混乱を招く行為です。

実際に、リーマンショックの際にも「量的緩和とゼロ金利」を実施しましたが、政策緩和を突然発表したことによって、金融マーケットが、かんしゃくを起こしました。その結果、混乱が原因で株価が暴落したのです。(テーパータントラム)

このような過去から、パイエル氏はテーパリングの発表に慎重になっています。そして現在、パウエル氏は徐々にテーパリングを匂わせるため、ニュースで情報を少しずつ流しているのです。結果、投資家たちは心の準備が可能になり、テーパータントラムを回避しています。

価格の下落が予測される銘柄

緩和政策によって起こった株高バブルでは、実力以上の価格上昇がみられる銘柄が多数存在します。代表的な銘柄はテスラやZOOM、暗号資産ではビットコインなどが挙げられるでしょう。

上がりすぎた価格は、今後適正な水準に戻されるのですが、その際に株価が急激に下落すると予測されます。実際に、一足先にビットコインは暴落し、ピーク時の半値ほどまで引き下げられているのです。

また、今後はグロース株にも価格調整が入る可能性があります。なぜなら、グロース株の組入銘柄はハイテクやIT系が多いので、実力以上の株価になっている銘柄もあるからです。

ただし、業績が良い企業は、今後も株価が上がるでしょう。ポートフォリオを組み直すかはその人次第ですが、自身の投資銘柄が今後調整入りするのかどうか?の把握をすることで、心の準備ができ、混乱せずに済みます。

株式市場の調整局面でやってはいけないこと

金利と株価はシーソー関係にあるので、どちらかが下がればもう一方が上昇するという仕組みがあります。テーパリングで株価が下落するのは、仕組み上どうしても起こることなのです。

前述した通り、今後は株価が下落する銘柄が目立つようになるでしょう。しかし、その際に絶対やってはいけないことがあります。それは「含み損の被害を抑えるために、焦って売却すること」です。

長期で運用している人は、ある程度の積立額と含み益が出ているので、損が出る可能性はあまり高くありません。しかし、投資初心者または、おおむね半年未満の人は含み損が出る可能性があると心の準備をしておきましょう。

全世界株式や全米株式など長期的に右肩上がりの投信に積立しているのであれば、

株価の下落で含み損が出ても、焦って狼狽売りせず、愚直に積立を継続しましょう。すると、徐々に含み損は回復し、含み益の発生までたどり着けるはずです。

つみたてNISAは暴落寸前!焦らずに積立を続けよう

株高バブルによって、含み益が出ているのは喜ばしいことです。しかし、金融商品を購入している以上、暴落のリスクはいつでも念頭に置いておきましょう。

金融マーケットの調整局面は間近に迫っていますが、暴落の際に焦って狼狽売りしてはいけません。

焦らずに積立投資を続け、平均取得単価を下げておけば、株価上昇のタイミングで含み益を目指せます。積立投資は長い目で見ましょう。資産形成の成功を、応援しています!