つみたてNISAの出口戦略!売却か運用、どちらがよい?
2021.03.31
人生100年時代と呼ばれる昨今、老後や資金の運用のために、つみたてNISAをはじめ資金の運用を行っている人が増えています。
20年間の非課税期間のあるつみたてNISAですが、20年後の出口戦略はどうすればよいのでしょうか?
「非課税対象期間の20年目に売却すればお得」
と認識している人がたくさんいますが、答えはNOです。
今回は、20年後のつみたてNISAの扱い方を、YouTubeチャンネル「お金の学校」のライオン兄さんがご紹介します。
■つみたてNISAとは?
つみたてNISAとは、2018年1月にスタートした、少額から始められる長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度のことを指します。
非課税期間は最長20年間、一年の投資額上限は40万円、選べる投資信託は金融庁が厳選しているので、優良な商品を購入・運用することができます。
販売手数料が0円のものも多く、初心者でも安心して始められるのが特徴です。
■つみたてNISA、20年後以降はどうする?売却がお得って本当?
「21年目以降は課税対象になるし、その前に売却するのがよい」
そんな風に考える人が多いですが、本当でしょうか?
実は21年目以降も運用することで、資産を大きくすることが可能です。
投資上限である年間40万円を20年運用した場合に、売却と運用継続との比較を見てみましょう。
・20年目で売却した場合
仮に2020年から40万円を運用した場合、投資信託の一般的な年利5%で計算すると、20年後には40万円が106万円になります。
この数字は、インターネットで複利計算機を使用すると、簡単に計算することができます。
106万円から元本の40万円を引くと、利益は66万円になります。
通常、利益の20%が税金で引かれることになりますが、つみたてNISAは最長20年間非課税になりますので、この時点で売却して現金化すると、66万円が1円も引かれることなく手元に残ります。
「やっぱり非課税期間に売却がお得じゃないか」
と思われるかもしれませんが、その時点ですぐに現金が必要でなければ、売却しないほうがメリットは多くなるのです。
・21年目の口座移行がもたらす効果
運用を21年目以降も続けた場合、その時点で106万円の資産は、つみたてNISAの非課税口座から、一般口座か特定口座にうつされます。
一般口座とは、確定申告を含む税金の計算を自身で行うもの。
特定口座とは、税金関連をすべて証券会社がしてくれるもの、になります。
この口座移行の際、含み益は0からスタートになります。
簡単に言うと、本来106万円の資産のうち含み益は66万円で、かかる税金は66万円の20%になるはずです。
しかし「含み益0」だと、106万円の資産のうち含み益が0円、つまりそれまでの利益に対して、税金がかかる心配がないのです。
・30年目まで運用すると、利益は〇〇円!
21年目以降も運用を続け、30年目に売却したとします。
すると運用資金である40万円は、年利5%で計算すると172万円になります。
本来の利益は172万円−40万円=132万円になり、課税は132万円の20%である26万4千円となるはずですが、そうではありません!
上記でお話したとおり、106万円のうちの含み益は0ですので、106万円まで課税されません。
なので計算式は、172万円−106万円=66万円、課税は66万円の20%である13万2千円となります。
つまり20年目で売却すると、106万円−40万円=66万円が利益になりますが、30年目で売却すると、172万円−40万円−13万2千円=118万8千円が利益になるのです。
運用を続ければ、期待できるリターンが増えるということになりますね。
21年目の移行に関しては、金融庁の詳しい解説がありますので、ぜひチェックしてみてください。
■出口戦略のポイント3選
つみたてNISAは、出口付近で売却せずに運用を続けることがおすすめです。
仮に現金が必要で売却したい場合や、出口付近での暴落があった場合の対処法を、3つのポイントでご紹介します。
・資産は一気に売却しない
仮に40歳で運用を開始した場合、20年後で60歳、30年後で70歳になります。
もし2,000万円の資産があっても、一気に現金を使うことはありませんよね。
人生100年といわれる時代ですから、その後の老後に備え、少しでも長く運用し続けることをおすすめします。
・必要な場合は、生活費のみを売却する
リタイア後、生活費として資産を使いたいと思うこともあるでしょう。
そんなときには、一気に売却せずに、必要な生活費分だけを取り崩していく方がよいです。
一部を売却し、残りは運用を続けることで、資産は増やし続けることができます。
・出口付近での暴落は焦らずに
出口付近で暴落があっても、焦ることはありません。
投資に暴落はつきものですし、10年に1度起こるのが普通とされているのです。
暴落しても、その後必ず上昇しますので、その期間資産の取り崩しはストップして様子を見ましょう。
売却方法にもさまざまありますが、暴落時には定率売却がおすすめです。
資金にゆとりがあるのであれば、このタイミングで買い足しするのもよいでしょう。
■つみたてNISAをうまく活用しよう
つみたてNISAは非課税制度なので、どうしても期間中に売却が「お得」であると認識しがちです。
しかし長い人生、少しでも長く運用を続けることが大切になるのです。
21年目以降の運用でさらなるリターンが期待できますので、今回の記事を参考にして、ぜひ改めて資産運用について考えてみてください。
定額・定率売却については、SBI証券や楽天証券で利用が可能です。
また、「運用について勉強したい」という方には、ライオン兄さんが無料勉強会を実施しておりますので、合わせてチェックしてみてくださいね。





