積立NISAが元本割れしたらどうなる?過去の実績や暴落時の対策を紹介します
2022.03.04
目次
「積立NISAに投資しておけば安心?」
「積立NISAが元本割れしたらどうなるの?」
積立NISAは、分散投資が効いていて暴落のリスクが少ないため、初心者でも始めやすい投資方法です。しかし積立NISAであっても、金融商品に投資している以上、少なからず暴落リスクを抱えます。
そのため、「積立NISAが元本割れしたらどうなるのか?」不安を抱える人がいるかもしれません。ただし、過去の実績や暴落時の対処法を理解しておけば、安心して投資継続できるでしょう。
当記事では、積立NISAの元本割れの可能性と対処法について紹介します。
積立NISAでも元本割れの可能性がある
「積立NISAは元本割れリスクが少ない」このような言葉を聞いたことがある人がいるかもしれません。実際に、積立NISAの投資先は金融庁が厳選した優良銘柄のため、初心者でも暴落・元本割れリスクが少ないと言われています。
積立NISAのポイント
| ・投資先は金融庁が厳選した優良銘柄・選べる銘柄は投資信託やETFのため、分散投資が可能・最長20年間の非課税枠を利用できるため、手元に残る金額が多くなる |
一方、積立NISAといえど金融商品への投資です。そのため、いくら優良銘柄・分散が効いていたとしても、元本割れの可能性があります。
【保有期間別】過去の実績
積立NISAにも元本割れ・暴落の可能性がありますが、過去の実績はどうでしょうか?金融庁が発表した、「保有期間5年・20年」の実績を見てみましょう。
引用:金融庁
上記のグラフを見てみると、保有期間5年の場合は一部元本割れ(赤棒)が出ています。一方、保有期間20年の場合は元本割れのケースがほとんどないことがわかりました。
積立NISAが元本割れする可能性は0ではないものの、長期間の保有でリスクを限りなく低くすることはできます。
元本割れしたときの対処法
暴落リスクが低い積立NISAですが、もし元本割れしたらどうすべきなのか?不安を抱える人もいると思います。
元本割れしたタイミングが非課税期間内であれば、引き続き積立を継続してください。暴落時に積立継続することで、株価の平均取得単価を下げられ利益が出やすくなります。
一方、積立NISAの期間が終了する20年後に元本割れした場合は、対処法が2つあります。それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
対処法1:焦らずに積立を継続する
積立NISAが20年後の出口付近で元本割れしたら、焦らずに積立を継続しましょう。積立NISAによる非課税期間は20年ですが、20年以降も課税口座で運用を継続できます。
「課税口座での運用継続は損じゃないの?」と考えがちですが、実は積立NISA期間中に発生した運用益は非課税のままです。
例えば、毎月3万円を20年間積み立てたとします。年率3%で運用すると、20年後の最終積立金額は9,849,060円です(元本720万円 / 運用益264.9万円)。
※金融庁の資産運用シミュレーションで算出
通常の投資であれば、上記の運用益264.9万円に約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座で発生した運用益は課税口座に移行しても非課税のまま。もし口座移行後に100万円の運用益が出た場合は、100万円のみに税金がかかる仕組みなのです。
そのため、積立NISAが出口付近で元本割れしたら、課税口座で積立を継続しましょう。積立を継続して株価回復を待つのが、最適な対処法です。
対処法2:定率で少しずつ売却する
積立NISAが出口付近で元本割れしたら、定率で少しずつ売却するのも1つの手です。生活費が必要・暴落のストレスに耐えられないという場合でも、全額ではなく少しづつの売却をおすすめします。
なぜなら、一部でも運用を継続することで、資産を増やせる可能性があるからです。また、「定額」ではなく「定率」で売却しましょう(毎月20万円ではなく毎月5%にするなど)。株価が下がっているときは少額・株価が上がっているときは多額を売却することで、資産を長持ちさせられます。
損益通算・繰越控除はできないので注意!
積立NISAが元本割れしたとき、注意すべきは「損益通算」「繰越控除」ができない点です。まずは、それぞれの用語について解説します。
| 損益通算 | 複数の口座で投資しており、A口座で50万円の利益・B口座で30万円の損失が出た場合。それぞれの利益の損失を合算した「本来の利益(この場合20万円)」をもとに税金を計算すること。 |
| 繰越控除 | 損益通算で損失を引ききれない場合(例:A口座で20万円の利益、B口座で50万円の損益)、残った損失分(この場合30万円)を3年間にわたって繰り越し、翌年以降の利益から差し引くことができる。 |
上記はそれぞれ、複数口座で資産を運用している場合に、片方の口座で損失が出ても税金負担を軽減する制度です。
しかし、積立NISAは損益通算・繰越控除の対象外です。複数の口座で資産運用している人は、予め理解しておきましょう。
まとめ
積立NISAは比較的安全な投資先ですが、元本割れの可能性が0ではありません。しかし長期で保有すれば、元本割れリスクは限りなく低くなります。
万が一20年後に元本割れした場合は、自身の状況に合わせて「積立継続」「一部を定率で売却」の対処法を選択しましょう。積み立てを継続するためには、ある程度の現金資産の準備も大切です。
元本割れの可能性と対処法を理解しておけば、投資経験が浅い人でも安心して運用を継続できます。リスクを軽減し、より安全な資産運用を目指しましょう!





