年金受給額の制度と仕組みを紹介。老後の資産形成について考えよう。
2021.12.25
目次
「将来もらえる年金額はいくら?」

「年金で生活できるのか不安」
老後の生活を支える年金は、現役時代の加入実績によって受給額が異なります。「将来自分がもらえる年金額」を理解しておかないと、将来が不安です。
そこで当記事では、日本の年金制度をおさらいし、将来もらえるリアルな受給額について解説します。
数字を見てショックを受けるかもしれません。しかし、今知っておけば対策も可能です。参考にしてみてください。
年金制度の仕組みをおさらい
日本では、60歳以降に年金を受け取れる「公的年金制度」が確立しています。公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2階建てになっているのが特徴です。
引用:厚生労働省
自営業や専業主婦の場合、加入・受け取れる年金は「国民年金」のみです。一方、会社員や公務員の場合は、「国民年金+厚生年金」を受け取れます。
年金受給者が受け取るリアルな金額
「国民年金」は、収入や職業による変動がなく一律です。一方、「厚生年金」は加入期間や年収によって、受給額が変動します。
それぞれのリアルな受給額を見てみましょう。
| 国民年金 | 厚生年金 |
| 40年間収めた場合(令和2年度):年額781,700円 | 平均年額1,725,132円 |
| 実際の平均(平成30年度):年額669,708円 | 国民年金を合わせた平均受給額年額2,394,840円 |
受け取れる年金が「国民年金」のみだと、月額約55,000円です。「厚生年金」加入者は月額約20万円受け取れるので、違いがわかるでしょう。
また、年齢別の平均受給額は下記のとおりです。
| 年齢 | 国民年金 | 厚生年金 |
| 60〜64歳 | 41,790円 | 79,135円 |
| 65〜69歳 | 56,831円 | 144,521円 |
| 70〜74歳 | 56,429円 | 146,813円 |
| 75〜79歳 | 55,972円 | 153,816円 |
| 80〜84歳 | 56,336円 | 161,663円 |
| 85〜89歳 | 54,708円 | 164,831円 |
国民年金は、65歳未満が最も低い受給額となっています。理由は、繰り上げ受給すると1ヶ月ごとに受給額が0.5%減額されるためです。
また、厚生年金は現在の収入から、将来もらえる受給額を想定できます。
| 現在の年収 | 厚生年金の目安(月額) |
| 300万円 | 5.6万円 |
| 400万円 | 7.4万円 |
| 500万円 | 9.3万円 |
| 600万円 | 11.2万円 |
| 700万円 | 13.1万円 |
国民年金と厚生年金、受給額の違いに驚くでしょう。国民年金だけでは、将来大幅な赤字が予測できます。
年金だけでは赤字の可能性
夫婦の年金受給額を3つのパターンで比較してみました。年金受給額を把握し、後半で紹介する対策を実践しましょう。
結論から述べると、年金だけでは老後の生活は赤字の可能性が高いです。それぞれ紹介するので、参考にしてみてください。
パターン1:夫婦ともに会社員
例:夫の現在の年収650万円
妻の現在の年収350万円
それぞれ厚生年金に40年加入
| 夫 | 妻 | |
| 国民年金 | 6.5万円 / 月 | |
| 厚生年金 | 11.9万円 / 月 | 6.5万円 / 月 |
| 合計 | 18.4万円 / 月 | 11.9万円 / 月 |
| 夫婦合計 | 31.4万円 / 月 |
夫婦ともに会社員、もしくは公務員であれば、およそ上記のような受給額となります。合計30万円以上なので、生活する上であまり困らないでしょう。
パターン2:夫婦どちらかが専業主婦(夫)
例:夫の現在の年収650万円、厚生年金40年加入
妻は厚生年金の加入歴なし、国民年金40年加入
| 夫 | 妻 | |
| 国民年金 | 6.5万円 / 月 | 6.5万円 / 月 |
| 厚生年金 | 11.9万円 / 月 | 0 |
| 合計 | 18.4万円 / 月 | 6.5万円 / 月 |
| 夫婦合計 | 24.9万円 / 月 |
夫婦どちらかが専業主婦の場合は、合計24万円程度です。住宅ローンなどの大きな出費がなければ、一般的な生活であれば問題ありません。
ただし、急な出費がかさむなどのイレギュラーが発生すれば、赤字になる危険性があります。
パターン3:夫婦ともに自営業
例:それぞれ国民年金に40年加入
| 夫 | 妻 | |
| 国民年金 | 6.5万円 / 月 | 6.5万円 / 月 |
| 厚生年金 | 0 | 0 |
| 合計 | 6.5万円 / 月 | 6.5万円 / 月 |
| 夫婦合計 | 13万円 / 月 |
夫婦どちらも国民年金のみの場合、毎月の受給額は合計13万円です。住宅ローン完済などで固定費を抑えられても、毎月の収入としては不安な額となります。
年金を増やす対策は?
リアルな数字を見て、「自分の将来の年金受給額」をイメージできましたか?夫婦どちらも厚生年金に加入している場合は、大きな不安はないでしょう。
ただし、人生には何があるかわかりません。少しでも年金受給額を増やすために、下記の対策がおすすめです。
- 国民年金基金や付加年金などで上乗せ納付する
- つみたてNISAやiDeCoを活用する
国民年金基金や付加年金は、第1号被保険者(自営業や専業主婦の人)が任意で加入できる年金制度です。
付加年金は、400円を上乗せ納付するだけで、「200円×付加保険料納付月数」が年金額に上乗せされます。2年間受給すれば、元が取れるためおすすめです。
また、つみたてNISAやiDeCoなど投資で資産形成する方法もあります。初心者でもリスクを分散して投資できるので、堅実な運用方法です。
老後に向けて資産形成をはじめよう
豊かな老後を過ごすためには、「自分が将来どのくらいの年金をもらえるのか」把握しておく必要があります。
国民年金のみの受給額では、老後は毎月赤字です。今から対策をはじめ、自身の老後生活を守りましょう。
対策は、上乗せ納付や投資による資産形成がおすすめです。つみたてNISAやiDeCoは、初心者でもリスクの少ない投資方法なので、ぜひ取り入れてみてください。





